津村さん家の栽培日誌-R3.No.123

今回は趣味の世界で、ミニミニ瓢箪をご紹介しますね

 

これは一般的に千成と呼ばれる瓢箪よりさらに小さい瓢箪です。これを作りたいと思ったのは随分前になりますが、京都清水寺の近くの二年坂と三年坂の間にある「瓢箪屋」さんで、ご店主の祖父に当たる方が作ったと言う、小さな素瓢箪を見せていただき、その美しさに大感動したのが始まりでした。さらに数年後、下北沢にある「田舎ごっこ」と言うお店で再度ミニミニ瓢箪に出会いました。こちらはオーナーがアメリカから輸入されているとの話でした。そんな出会いから自分でも作ってみたくなり、姿形の良いものを選抜しながら栽培チャレンジ、そろそろ20年になります。

 

△これが雄花です。白い花の首下がスッと伸びているのが特長です。スイカと同じく、最初は雄花から咲き始めて、ある日突然雌花が出現してきます。瓢箪は出来れば虫に頼らず、虫よけ対策しながら人間が授粉させてあげると確実に良い瓢箪が出来ます。と言うのもウリハムシなどは瓢箪の実をかじってしまうので。

 

△これが雌花です。同じく白い花の首下に瓢箪の形をしたものがついています。これが成長すると、ほぼ同じ形のミニ瓢箪が出来ます。花の中心にある、黄緑色のメシベの頭が茶色くなっているものが授粉完了で、こうなると瓢箪が出来ます。

 

△出来た瓢箪を水で晒して表皮と果肉を出し乾燥させたものが素瓢箪で、これも味わいがあり美しいのですが、漆を塗ったり、金沢の金箔を張ったものも趣のある作品に仕上がっていると思います。瓢箪は自然が作る造詣が美しく、古来より縁起物とされ飾り物や根付としても価値ある作品が色々出来ると思います。こんな楽しみ方も良いでしょ😊。

 

〇次回は、夏真っ盛りの果樹の様子を一緒に追って見ましょう。