事例50:長時間ドアが開いたままだと、成長に差が生じた。

1.何が起こったのか

 作業効率をあげるため、ドアを開けたまま作業した時間が毎日、数時間あった。

 

2.原因は何であったのか。

(1)冬場は栽培室の温度は箱詰め室や外気より高くなっている。

栽培室の扉をあけると、箱詰め室の冷たい空気が、栽培室(暖かい部屋)の床面近くに流れ込み、栽培室の暖かい空気が冷たい部屋の上の方に流れ込む。

(2)炭酸ガス濃度が低下し、光合成速度が低下した。

(3)冷気が入り込むため、栽培室湿度にバラツキを生じた。

(4)ドアは閉めたが、勢いよく閉めたため、反動でドアが開いた。

 

3.対策方法と目標到達点

《目標到達点:ドアを開けっ放しにしない。》

(1)作業者の教育を徹底する。ドアが閉じていることを必ず確認する。

(2)ドアの開閉は極力なくす。

(3)カーテンを扉の、上部や下部に隙間ができないよう、天井から床まで垂らす。

収穫物の取り出しや、資材の搬入にドワを開閉することがあるので、栽培室側と、通路側の2か所に設置する。