津村さん家の栽培日誌-No.87

渋カキの渋抜き実演の様子を一緒に見てみましょう。

 

カキには渋ガキと甘ガキがあります。私の畑にも両方のカキの木があり、今回は渋ガキの渋抜きの様子を一緒に見てみましょう。渋ガキはひと手間かけると美味しいカキに変身します。用意するのは焼酎と発泡スチロールの箱だけです。今回の焼酎は梅酒を漬けた残りを利用しましたが、飲用のアルコールなら何でも大丈夫です。度数が高い方が渋抜き期間も短くなるそうです。

 

△渋ガキと甘柿を間違わないように販売されている渋ガキのヘタの所の軸が、右のようにT字の場合は左のようにI字にカットし、焼酎が軸からしみこみやすくしておきます。そしてお皿に入れた焼酎にへたの軸の先を1~2秒漬けたら終了です。へたや実に焼酎がついたら拭き取っておいてください。

 

△10月26日に上記の作業をして、発泡スチロールの箱に新聞紙を引いて並べ、蓋をして一週間くらいたてば渋抜き完了です。あとは時間がたつほど熟していきますので、固めが好みなら早めに食べてください。勿論ジュクジュクのカキも美味しいものですから、このまま様子を見ながら食べるもよしです。新聞を引くのは箱が汚れないためなので、渋抜き作業とは関係ありません(笑)。

 

△11月18日時点の上記保存カキです。渋抜き作業から3週間強でご覧のような状態になりました。色が赤っぽいものはかなり柔らかくなっていて、食べるのもスプーンですくうくらいです。渋が抜ける一週間後からはカキが持つ甘さが出て、どのタイミングでも美味しく食べられます。

 

〇次回は冬の畑を見て回りましょう。