事例25 : 包装袋内部に結露が多くなると、日持ちが悪くなった。

1.何が起こったのか

冷蔵庫内での保存期間が長くなり、また包装後の保管温度が高いと品質が悪く、日持ちも悪くなった。

 

2.原因は何であったのか。

(1)野菜は呼吸作用により排出された二酸化炭素と水を、包装袋内部に貯める。

(2)保存期間が長くなり、包装袋内部に結露した水滴が原因で、保存性が悪くなる。

(3)保管・流通温度が高かった。

5~10℃のチルド保管・流通する。保管・流通温度が高いと、日持ちに影響する。

植物は生命維持のために、呼吸作用により新たな組織構成に必要なエネルギーを得る。

  (参照:17.流通温度(保管温度)と呼吸)

(4)保管中、凍結してはならない。細胞が凍結により破壊される。

 

 3.対策方法と目標到達点

《目標到達点:従来の日持ちにする。》

(1)保管期間は出来るだけ短くする。

(2)保管温度を低温で管理する。

(3)保管・流通時に凍結させない。家庭用の冷蔵庫保管で、部分的に凍結していることがあることは、良く経験する。