事例22:苗が、いわゆる「もやし状態」になり、倒伏しやすくなった。

1.何が起こったのか

 光当てが遅れ、ヒョロヒョロとしており倒伏しやすい苗になった。

 

2.原因は何であったのか。

(参照 第3章 20.5 『もやし』対策)

レタス類の発芽に1~2日間は光の必要はない。段積みして箱の中で発芽させ、その後に「光当て」を行う。また、育苗装置で成育する場合も同じである。しかし、光当てが遅れると「もやし」状態になり易く、その後の生育に悪影響を生じ易い。いわゆる『もやし状態』とは、幼苗の茎部が細いまま縦に伸び、細胞壁も薄くて倒伏しやすい苗で、細胞数が少なく、茎の強度を与える横方向の細胞壁数も少ないので、ヒョロヒョロとしており倒伏しやすい。黄化成長となる。

 

 

写真2-13 「もやし」状態の苗

3.対策方法と目標到達点

《目標到達点:もやし状態を無くす。》

(1)管理のし易さを考慮し、透明プラスチック板やラップ等で蓋をして乾燥を防ぎながら、播種時から光当てを行う。