津村さん家の栽培日誌-No.18

畑の極小ひょうたんと、その作品紹介です。

ひょうたんは「三瓢子揃って縁起がいい」とか「六つ揃えて六瓢息災」など、古来より除災招福のお守りとして珍重されてきました。そんなひょうたんの中でも、極小で姿・形の良いものは作ることが大変に難しいと言われています。私が初めて極小ひょうたんを見たのは京都の二年坂と三年坂の間にある「瓢箪屋さん」でした。大変由緒あるお店で、もう30数年前になるでしょうか、桐箱に入ったお爺さんの作品を拝見し、その美しさに衝撃を受けたものでした。その後随分たってから、偶然にも東京の下北沢で極小ひょうたんを見つけ、お店のオーナーに分けていただきました。このお店は瓢箪を色々な芸術品に仕上げる教室も併設しているので、下北沢へ行かれたらぜひ覗いてみてくださいね。私はこれをキッカケに京都で見たイメージだけを頼りに瓢箪作りにチャレンジ。本当に少しずつですが極小ひょうたんが出来るようになり、最近は形を選べるくらいになってきました。これも作り続けたご褒美かもしれませんね😊。

△昔はマンションのベランダで作っていましたが、現在は畑の一角で育てています。小さな「ひょうたん」がそれなりに出来るようになり、その中で形の良いものを選抜し来年の種として保存したり、作品に仕上げたりしています。

△「ひょうたん」は、素のままでも十分に美しいのですが、これに漆をかけた作品や、金沢の純金箔を散らしたりする事で、独自の作品に仕上げています。作品の完成までには半年~一年がかりですが、漆の重ね具合で色に深みが出て、大変に美しいものです。

これを下北沢のお店で展示販売するのも‘二度楽し!’ですね😊。

 

さて次回は果樹を見てみましょう。毎年律儀に実り、ありがたいことです。