6.1 栽培室温度
レタスは露地栽培での生育適温は15~20℃、最高温度は25℃と言われている。
露地では気温と葉温はほぼ同じである。温度は植物全体の酵素活性に直接影響する。
(1)露地栽培では風があり、葉温は気温とほぼ同じなると考えられる。
(2)完全人工光型植物工場では、湿度管理と風の管理が重要となる。
葉温は葉からの蒸散潜熱によって低下し、通路側の温度近くまでなる。
<通路側の温度20℃⇒明期の栽培ベッド:24±2℃⇒葉温:約20℃>
(3)経験的に栽培室温度が28℃になると、背丈が伸び、大きくなるが軟弱となる、
蒸発潜熱により、葉温は25℃以下になる。
(4)生命活動は根本的には細胞内の化学反応であり、温度で成長が左右される。
一般的に化学反応は、常温付近で温度が10 ℃上がると反応速度は2~3 倍上昇する。葉温が1℃上昇すると、計算上1.2倍成長が早くなることになる。