(1)エチレンが生成する。エチレンは茎の伸長を抑制し、茎を肥大させる。木化(リグニン集積)により茎の硬化が起こる。組織をコルク化して病原菌の侵入を防ぐ。
(2)エチレンの作用で、セルロースの微小繊維が無方向に張り巡らされるために、細胞は等方向に肥大する。このため、エチレンは伸長成長を抑制し、茎を肥大させる。
(3)風を当てた苗は,根の総ポリフェノール含量が増える。ポリフェノールは一般に抗酸化性(活性酸素消去能)が高く、生物のストレス耐性に役立つ。
(4)「育苗期の成長が早くなる」と言われるが、どちらかというと苗の成長は抑制される。ストレス処理による育苗で苗の抵抗性が高まり、無処理のものと比べて圃場(ほじょう)で、定植後の成長が良くなるといわれている。