No.249 #極小瓢箪作品

昨年作った極小瓢箪を作品に仕上げる様子です

 

昨年は畑と自宅キッチン軒下のプランターで極小瓢箪を栽培し、順調に収穫出来ました。R5-No.218・No.225・No.232でご案内したように収穫出来た瓢箪を乾燥させて保存し、自分の感性で面白いと思うものを作品に仕上げていくのです。キズがあるものはそのキズを工夫し、一品ものに仕上げるのも趣があり楽しいものです。

 

△今回作品に仕上げようと準備した極小瓢箪たちです。自然の造形は同じものが無いのでこのままでも大変趣があるものです。この中から自分の仕上がりイメージしながら瓢箪を選び、頭部分穴をあけてから竹箸や割り箸を差して準備をします。箸を差すのは漆を塗りやすくする事と、乾燥させるのに都合が良いからです。

 

△漆を塗って乾燥させている様子です。漆は天候や温度によって漆の濃度を調整することが綺麗に仕上げるコツで、乾燥したら塗りを繰り返す事で漆の深みが増してきます。このあたりが経験によって差が出るところでしょうか。最近は簡単に扱えて、かぶれることも無く湿度も不要の趣味用漆塗料が販売されているので、私はそれを使っています。

 

△仕上がった作品たちです。上段の金色は漆で仕上げたものに、金沢の純金箔を纏わせた作品です。上段下の三つはキズがあるので、キズを生かすように金箔を散らしたり、青貝をはめたりする加工を追加しました。下段の箱の中は漆を何層にも重ね塗りした作品たちで、これに頭の栓と紐付けをすれば根付や縁起物瓢箪の完成となります。

 

〇次回は昨年作った保存用干し柿の様子と味見をしてみましょう