野菜⼯場、コンビニが再起、セブン、レタスを2000店向けに、⼤量購⼊

野菜⼯場、コンビニが再起、セブン、レタスを2000店向けに、⼤量購⼊を確約、投
資リスク低減(ビジネスTODAY)

2018/11/29 日本経済新聞 朝刊 15ページ 1409文字 
 コンビニエンスストア各社が野菜工場から調達を本格化させる。セブン―イレ ブン・ジャパン2019年1月、専用野菜工場を稼働させるほか、ファミリーマー トも工場栽培したレタスなど仕入れを始めた。工場野菜天候影響を受けず に安定調達できるほか、生産者もコンビニ大手が大量に買い取ってくれることで投 資リスクを減らせる。伸び悩んでいた工場野菜が広まる契機になりそうだ。  セブン―イレブン・ジャパン28日、相模原市で野菜工場を公開した。プリマハ ム傘下プライムデリカ(相模原市)が運営するセブンイレブン専用工場だ。神 奈川県や東京都約2千店で販売するサラダなどに使うレタスを生産する。  野菜工場同じ敷地内にあるセブン専用食品製造工場と直結しており、野菜 を生産してから商品になるまで外気に触れることがない。19年度中に野菜収穫 も自動化する計画で、人手や外気に触れる機会を減らすことで、サラダ賞味期 限を現在に比べ約4割長い90時間弱とする。  セブン―イレブン・ジャパン古屋一樹社長「異常気象などで良質な商品をい つでも仕入れることが難しい時代になった」と話す。  野菜工場2011年東日本大震災復興事業などを契機として全国で建設 が相次いだ。しかし、日本施設園芸協会によると、野菜工場約6割利益を出 せていないという。パナソニックや富士通など大手電機メーカーが半導体など工 場跡地に野菜工場を建設したが、多く工場で電気代や人件費など経費が かさみ、厳しい運営を迫られている。  ただ、ここにきて野菜工場運営が軌道に乗る環境が整いつつある。主な要因 二つある。  一つ災害や天候不順により野菜が安定的に確保できないケースが相次いでい ることだ。台風や長雨など毎年ように起きる悪天候で野菜品不足が相次い だ。高齢農家大量リタイアで生産基盤弱体化も続いており、野菜を安定供給 する体制が弱くなっている。  コンビニや総菜店など小売りや外食店など悪天候で野菜が高騰してもすぐ に総菜やサラダなど商品価格に転嫁すること難しい。健康志向で伸びるサラ ダなど需要を確実に取り込むためにも、天候に左右されない調達体制を整える 必要が高まっている。
 もう一つが需要家安定調達へ高まる期待を受けて、生産者も野菜工場規 模追求がしやすくなったことだ。これまで購買力ある供給先が少なかったこと もあり、野菜工場生産規模1日当たり数百キログラムにとどまっていた。大量 野菜を買い取ってくれる大手コンビニと組むこと生産者側投資リスクを減ら すことができる。  コンビニ向け供給で先行する電子部品商社、バイテックホールディングス石 川県工場で作ったレタスなどを関東地方セブン向けに10月から出荷を開始。 ほぼ同じ時期からファミマ向けにも生産し始めた。コンビニ需要に対応するため 2トンに迫る工場を相次いで増設している。セブン専用プライムデリカ工場も3 トン生産量を見込むなど、規模拡大メリットを享受しながら収益をあげ始めて いる。  日本総研三輪泰史エクスパート再び野菜工場に注目が集まってきた背景に ついて「異常気象が相次ぐなか、外食や中食業界がリスクヘッジを取り始めてい る。技術が進歩し運営コストも下がってきた」と話す。 【図・写真】セブンイレブン向け野菜工場でレタスを1日最大3トン生産できる (相模原市) 
 セブン&アイHDなど野菜⼯場公開 天候影響受けずレタス供給
2018/11/29 FujiSankei Business i. 8ページ 525文字 
 セブン&アイ・ホールディングス(HD)と食料品製造プライムデリカ(相模原市) 28日、レタスを生産する野菜工場を報道陣に公開した。天候など影響を受けずに 1日約300キロに上るレタス生産が可能で、コンビニエンスストアセブン-イレブ ン・ジャパン向け商品安定供給が実現する。  プライムデリカセブン向け専用工場である相模原第二工場(同)で総菜などを生 産する。コンビニ商品中でも野菜需要が高まっていることを受け、安定供給を図 るため野菜工場「相模原ベジタブルプラント」(延べ床面積約7872平方メートル)を、 第二工場敷地内に建造した。投資額約60億円。  野菜工場で生産するレタス種まきから育成、収穫までを一貫して行い38日間で 収穫する。約2カ月かかる露地物レタスに比べ大幅短縮となる。安川電機自動 化設備を導入し省人化を図ったほか、発光ダイオード(LED)による制御でレタスビ タミンC含有量強化も可能にした。  2020年春ごろに全面稼働し、1日約3トンレタス生産が可能となる見通し。今
後ホウレンソウなど栽培も手がける。  同工場内で、会見したセブン古屋一樹社長「天候不順などに伴う供給不安が 解消される」とメリットを強調した。