津村さん家の栽培日誌-R3-No.114

一粒が100倍、200倍、300倍にもなる落花生です。

 

落花生も不思議なパワーを持った植物です。種はあのピーナッツとか南京豆と言われるもので、もちろん炒ったり茹でたりしたらダメですが、収穫した殻ごと自然乾燥させ、使うとき中身を出してポットに植えれば苗が出来るのです。

 

△昨年収穫した落花生で、大半は茹でピーナッツにして美味しく食べましたが、見た目の良い物を自然乾燥させ取っておきました。割ってみると中から落花生の実が出て来ます。この一粒が種になるのです。これって本当に芽が出るのか心配になりますよね。

 

△上の落花生をポットに植えて作った苗です。ポットの中には土(園芸店やホームセンターで売っている、軽めの土でOK)を入れ、落花生一粒を横に寝かして、たっぷりの水をかけておきます。あとはポットが乾燥しないように毎日チェックです。気温が20度を超える日が続くと10日ほどで芽が出て来て、苗らしくなってきます。ここから1週間程すれば、定植可能なしっかりした苗が出来ます。この苗が1メートル四方に広がります。

 

△苗を定植してから1ヵ月くらいの様子です。定植時は雑草除けと、地温を上げるために黒いマルチを引いてありますが、黄色い花が咲き始めたらマルチを剥がします。そうすると、花から伸びる子房柄(太い糸のような筋が伸びて土に潜り、その先端に落花生が出来る)が効率よく土に潜れます。この効率を高めてやることで、沢山の落花生が収穫出来るのです。これが元種一粒から100倍・200倍・300倍と言った理由です(ちなみに子房柄が上手く土に潜れないと落花生は出来ません)。

 

〇さて次回は、捨ててるトマトの脇芽活用について見てみましょう。