例42:栽培ベッド上で栽培パネルを移動する際、葉部を傷めた。

1.何が起こったのか

栽培棚上で、栽培パネルをスライドする際、パネルの外側にはみ出した葉が棚の支柱に当たり、葉を傷めた。

レタス等の葉が横に広がる品種の場合、栽培ベッドの支柱で葉がダメージを受ける。   サラダ菜のようなロゼット形状(根出葉が地面に放射状に広がるもの)であれば、パネルの外側にはみ出すことは少ない。

 

2.原因は何であったのか。

 葉が栽培パネルの外側まで伸長した結果、移動時に葉を傷めた。

 

3.対策方法と目標到達点

 《目標到達点:葉部を傷めない。》

(1)白色枠を取り付ける。

材質は白色プラスチック。反射率が高く、乱反射する資材が望ましい。         栽培パネルの載せるため、縦・横サイズは栽培パネルよりわずかに小さめにする。    高さは、栽培品目により異なるが、15~20cm。

 

 

写真2-20 仮植用白色枠

(2)栽培棚中央部の照度を100%とした時、通路側は約60%と少なくなる。通路側の苗は光を求めて葉を広げ、伸長する。その結果、葉厚は薄く、商品価値が低下する。                

白色枠を取り付けると通路側の照度は約80%にアップする。野菜の生育バラツキが少なくなり、通路側と中央部の品位との差が少なく、商品価値を維持する。

なお、定植用白色枠は、仮植用白色枠に風の通り道を設けたものである。