1.何が起こったのか
リーフレタスの日長時間条件を<明期:暗期=16時間:8時間>で栽培した。
サラダ菜を同一条件で栽培すると、チップバーンが多発した。
2.原因は何であったのか
(1)サラダ菜のようなロゼット形状(根出葉が地面に放射状に広がり、バラの花の形を呈するもの)であれば、葉どうしの重なり合いは少なく、葉に当たる光の総量は多くなる。
(2)サラダ菜の方が葉に照射される光量が多くなるので、光合成速度が速くなる。
余剰エネルギーが生じて、活性酸素生成を引き起こす。活性酸素が光化学系を破壊もしくは修復を阻害する等の結果、枯れや、クロロフィルの破壊による変色等の光阻害を引き起こす。
3.対策方法と目標到達点
<目標到達点:チップバーン発生を5%程度に抑える。>
(1)温度・湿度管理および風を送る。
(2)栽培日数を短縮する。
(3)トータル日長時間を短くする。
(4)日長時間サイクルを短くする。