5. 湿度と風

5.1 二酸化炭素と養水分の供給を高める。

風速は20cm/s~50cm/s程度とする。この数値は経験則でもある。無風の場所で生じるチップバーンなどの障害も、わずかな風で発生を減じることができた。

(1)葉からの養水分蒸散に伴い根から養水分が吸収される。ストローで水を吸う現象と同じである。

(2)湿度が高いと、水蒸気(水)が多く気孔から通過するため、二酸化炭素の通過は遅れることになる。水蒸気や窒素、酸素よりも、二酸化炭素は気孔を通過し難い。

(3)気孔の二酸化炭素の入り易さと、水蒸気の入りやすさ比例関係にある。水蒸気の方が二酸化炭素より1.6倍気孔を通過しやすい。

(4)微風でも、気孔近傍の空気を入れ替えるので、二酸化炭素の供給を増やすことになる。