Q & A・情報箱

Q&A シリーズ 1回目

Q.1 水耕栽培ってなに?

A : 土を全く使わず、生長に必要な養分を水に加えその養液で植物を育てる事です。

詳しく: 水耕栽培は直接、根からの栄養を吸収するので土耕に比べ成長が早いのが特徴です。(レタスの場合土耕より3分の1の速さで収穫できます。)


 

Q.2 本当に育つの?

A:育ちます。水と酸素と光と肥料があれば植物は育ちます。

詳しく: 水耕栽培の播種(種まきの事)は水を染込ませたスポンジに種を置く感じです。ピンセットや種によっては竹串などを使います。その後、光を当てずに芽が出てくるのを待ちます。そのときに注意することや芽が出た後、必ず守ってほしい事など、光を与えるタイミングング等、細かい気配りがあります。


 

Q.3 何ができるの?

A: 葉物も根菜類も殆どの植物が出来ます。

詳しく: 一般的に葉物野菜は水耕栽培に適しています。花ももちろんイチゴやスイカ・メロンやトマト、薬草も育ちます。根菜の大根やジャガイモや南瓜などは簡単な工夫を行えば育ちます。植物の性質や適正な環境を整えてあげたていろんな植物に挑戦する楽しみがあります。冬にスイカが出来てテーブルに飾る楽しみもありますね。


 

Q.4 栄養成分は土耕に比べて違いは?

A :栄養素に大きな違いはありません。

詳しく: ビタミンには大きな違いは有りませんが微量要素は土耕のほうが少し多く含まれています。 ただ、水耕栽培は水の中に栄養素をまぜるので栄養のバランスをコントロールする事が出来ます。 植物工場では特定の機能を持つ成分を増やし育成することが出来、既に機能性野菜と言われ糖尿病で生野菜の摂取を制限されている患者さんに提供されています。


 

Q.5 べランダでも大丈夫?

A : 土を使わず植物を育てる事が出来るので場所を選びません。ベランダや室内でも育てられます。

詳しく: ベランダで棚等にビニールをかぶせて雨風にあたらない様にしてください。害虫の侵入を防ぐ工夫や特に冬場は外の冷たさに耐えられるように根っこを暖める水槽用ヒーター等を使用すると生育もいいです。


 

Q.6 難しい?

A : 難しく考える事はありません。

詳しく: 水耕栽培はテーブルの上で作業が出来ます。 簡単なスプラウトやすくすく育つ葉物野菜から育てて見ましょう。培地になるスポンジに水を含ませで種を置き。乾燥をしない様に工夫をし発芽を待ちます。植物にも性格があります。光を好む好光種、その逆で嫌光種もあります。 そして、植物は湿度や温度もそれぞれに適正があります。種まきから収穫までの成長を楽しみながら育ててみましょう。毎日のお手入れで手をかけた分の成長が感じられます。


 

Q.7 花はできるの?

A :もちろん花もできます。

詳しく: 飾るだけの花ではなく、食べられる花(エディブルフラワー)は農薬を使わず室内で作れます。飾れて、食べることが出来、目で楽しみ、香りで楽しみ、食べる喜びもあります。ハーブの花などは葉や花もお茶として飲むことも出来ますし乾燥した葉や花を入浴時に浮かべたり、香辛料にも使えます。


 

Q.8 無農薬って本当?

A :ハイ。本当です。

詳しく: 室内で育てる場合、虫が殆ど付きません。 もし付いたとしても水吹きかペーパー等で除去できます。 ベランダ菜園の場合にはネットや忌避用品等を使い虫対策に工夫しましょう。植物同士で虫を忌避するコンパニオンプランツ(一緒に栽培するとお互いに良い影響を与え組み合わせで、病害虫を予防する作用)などをしてみるのも楽しいと思います。


 

Q.9 道具は高くないですか?

A:土耕に比べると安くすみます。

詳しく: 水耕の場合、土を耕す道具や雑草の防除や保湿する道具がまず必要ありません。それに、労働を補助する道具、例えば長靴、麦わら帽子、虫よけスプレーも必要ありません。 水耕栽培に必要な道具は、種、スポンジ、トレー、ピンセット又は竹串、ファン、反射板、定植板(塩ビ板)、電灯等です。身の回りにあるものを利用しながら装置を作る事も出来ます。教材用やインテリアとしての装置等は弊社で販売もしています。そして、装置を作る特別講座もあります。


 

Q.10 レタスは何日で出来る?

A:一般的な野菜工場の場合では100g/株35日ですが、ご家庭で育てるのでしたら80g/株 40日が目安です。

詳しく: レタスのほかに家庭で作りやすいBaby 野菜があります。Baby 野菜には、ターサイ、コマツナ、ルッコラ、ミズナ、グリーンマスタード・・・などまだまだ沢山ありますが、それらは種まきから収穫まで2週間程度です。Baby野菜は育てやすく味もしっかりとして小さくて食べやすいので、ぜひ育ててみてください。


Q.11 電気代が高いのでは?

A:40wのライトを10時間毎日つけている場合で、1ヶ月300~420円位です。(電力会社や地域によって違います。)

詳しく: 電気代の使用料金は、次の式で算定出来ます。
20wのライトを2個使用すると:40w
1日に点灯する時間      :10h
1月の日数          :30日
地域の電気代   :23円/kwh (40w÷1000)×10h×30日×23円/kwh=276円/kwh
*情報によりその都度、計算を直して下さい。 節約の方法もあります。 昼間は、太陽光の入る窓際に育成キット(小型)を置き夜間の電気点灯時間を減らします。 夜の点灯は光の反射を利用するよう反射板を利用します。 そうする事によって育成キットからこぼれる光がお部屋の照明効果にもなり他の電気を使用しなくても十分です。


 

Q.12 風が必要ですか?

A:本当です。

詳しく: 植物の光合成に必要なCO2をファンで取り込むことと葉面にある酸素を取払う役目をします。植物と植物の空間のヨドミを取り除きます。しかし風が強く当たりすぎると葉の内部の水分も減少し気孔が閉じて光合成がスムーズにいかなくなります。一般的に0.6/m`sの気流速度が望ましいと言われています。


 

Q.13 自分で小型キットも作れるの?

A:もちろん作れます。

詳しく: 身近な材料で植物の生育環境を整える事は難しいことではありません。植物が育つのに最低必要な道具をそろえましょう。養液を入れるトレー、光(電灯)、風(ファン)を小さなキットの中で作ります。後は種を植えたスポンジを植え込む定植板、光を反射する反射板などがあります。 光は植物が生育する為に必要な波長があります。その機能を持った機種の選定、藻のあまり目立たないトレー等、工夫しながら自分だけのキットも作る事が出来ます。


 

Q.14 実ものも出来るの?

A:トマトやイチゴはもう出来ています。

詳しく: 大学や各研究機関、完全密閉式植物工場ではトマトやイチゴの栽培や農工大はブルーベリー、他メロンなど水耕で実ものが現実に栽培されています。すでにトマトやイチゴは作られ市場に出回っています。弊社アイ・エム・エーの小型キットでスイカを作った方がいます。